今回は、ポルシェ 911 カレラ Type-930の「25万台生産記念アニバーサリーモデル」がご登場です
以前よりご利用いただいている、世田谷区のお客様から930カレラを購入したので
「オールペイントまでの間、可能な限り美しく乗りたい」とのご要望で
内外装の徹底的なリフレッシュとガラスコーティングをご依頼いただきました
歴史を刻んだクラックはそのままに、この名車が持つ本来の輝きを引き出すディテイリングの様子をご紹介します。
車内クリーニング
圧巻の「スペシャルメタリックレザーインテリア」です
シート、ドアパネルはもちろん、ステアリング、シフトノブ、コンソール、リアサイドパネルに至るまで
全てがこの希少なメタリックレザーで統一されています
1988年式という年式を考えれば、避けられない長年の使用による汚れやテカリが蓄積している状態
この特殊なレザーの風合いを損なうことなく、どこまで美しく蘇らせられるか
長年の使用で最も汚れが染み込んでいるフロアマット類は、車内から取り外し
カーペットリンサーを使用して徹底的に洗浄します
素材の奥深くまで入り込んだホコリや砂を専用の洗浄剤と強力な吸引力で根こそぎ除去
車内全体の美しさを決定づける、重要な工程です
デリケートな内装クリーニングでは、大量のタオルと内装専用クリーナーが欠かせません。
この特殊なメタリックレザーを傷つけず、蓄積した長年の汚れを確実に除去するため
クリーナーとタオルの交換を繰り返しながら、徹底的に洗浄していきます
手作業ならではの細部まで行き届いたこだわりが、リフレッシュの鍵を握ります。
予期せぬアクシデント！
エアコンスイッチ周辺のデリケートなクリーニング中
緊張が走る瞬間が訪れました。
操作レバーを動かしたところ、先端のプラスチック部品が破損
破損したレバーの状況を撮影した画像を添えて
オーナー様へメールで詳細をご報告いたしました。
幸いにも、オーナー様は「旧車ゆえの経年劣化であり、仕方がない」と深いご理解を示され
快くご承諾をいただくことができました
この温かいお言葉に感謝しつつ、リフレッシュ作業を続行いたしました。
ディテールチェック
細部のコンディションは、1988年式とは思えないほど極めて良好です
汚れが溜まりやすい部分も非常にキレイで、前オーナー様の並々ならぬ愛情が伝わってきます。
ディテールクリーニング
ディテールクリーニングは、車の細部にまでこだわった精密な洗車作業であり
コーティングの成否を分ける非常に重要なステップです
通常の洗車とは一線を画し、時間と手間をかけて丁寧に行うことで、お車本来の美しさを際立たせ、全体の印象を格段に引き上げます。
マスキング
一部のショップで省略されがちなマスキング作業ですが、車のコーティングにおいて最も重要です
特にプレスラインやエッジ部分は要注意
丁寧なマスキングこそが、高品質な仕上がりと塗装保護に直結します
やはり1988年式。ボディ全体にわたり、年式相応の細かいクラックが数多く見受けられます
しかし、これはヴィンテージカーの勲章とも言えるものです
この「味」を尊重し、塗装面の深みを引き出す磨きに注力することで
クラックのある状態でも輝きを放つよう仕上げていきます。
磨きとガラスコーティング
最近のポリッシャーは塗装に優しい設計になっており、バフ目が付きにくくなっています。
しかし、バフ目が見えないからといって安心していると
実は塗装面がうっすらと曇ったような仕上がりになってしまうことがあります。
本当にスッキリとクリアに磨き上げるには、一工程だけの磨きでは不十分で複数工程による丁寧な仕上げが必要です。
この88年カレラ25万台アニバーサリー専用のダイヤモンドブルーメタリックは
落ち着きがありながらも非常にお洒落な特別なカラーです
経年によるクラックは残りますが、複数工程の磨きにより深みのある光沢は見事に復活しました
色褪せることのない、名車本来の輝きを取り戻しています。
いよいよご納車です。リフレッシュされた愛車と対面されたオーナー様は
とても喜んでいただく事が出来ました
カービューティープロ ブルーボトルでは、お客様に笑顔になっていただけるサービスの提供を心がけております。
新車・経年車を問わず、国産車から輸入車まで、ガラスコーティングや車内クリーニングなど、ご予算に合わせ幅広い施工に対応しております。
大型コーティング量販店のような画一的な施工では満足できない方、本物の仕上がりをお求めの方は、ぜひお気軽にご相談ください。
この度は【カービューティープロ ブルーボトル】をご利用いただき、誠にありがとうございます
心より感謝申し上げます。
